【里山管理】夏前の草刈り

2020年6月15日

 6月11日、気象庁は「新潟県を含む北陸地方が梅雨入りした」と発表しました。

 とは言え、梅雨の本格的な雨降りはまだこれから。むしろ夏の到来を感じさせる日差しも射す中、田麦ぶなの森園の草刈り作業が一日がかりで行われました。

 午前中は、ぶなの森園の真ん中を通る道路で分けた「下半分」。昔キャンプ場だったエリアに上がっていく道のわきや、ブナ林の中の遊歩道沿いの草刈りを行いました。それぞれ自前の刈り払い機(この地域では「ビーバー」と呼びますが、、他の地域でも言うのかな?!)を持ち寄り、適宜休憩をとりながらの作業です。

 休憩中は、昔(おそらく昭和30年頃、西暦でいうと1950年代くらい)の話を聴くことができました!上の写真、いまは道路の両側は雑草だらけの荒地になっていますが「昔は一面の桑畑で、どこの家もカイコを飼って、やつらがムシャムシャ葉っぱを食べる “音” を聞きながら寝たもんだ」なんて。話を聴いていると当時の活気に溢れていた集落や地域の様子がありありと浮かんできて、そんな時代の旭地区も見てみたかったなぁと羨ましくなったり、共同で取り組んできたいろいろな挑戦に感心したり…… そんな休憩時間を過ごしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

 午後はぶなの森園の「上半分」の作業も行い、年2回の草刈りの1回目が無事に終了しました。

 じつはこの草刈り作業、園内にある公衆トイレの雪囲い作業(雪囲い板の付け外し)とともに、市から委託を受けた地元の有志団体が長年請け負って実施してきていました。が、この有志団体(管理組合)も、メンバーの高齢化にともない「作業委託を受けるのは今年度まで」という内部決定をしているそうで、来年度以降は私たち里山イノベーション研究会で引き継げるようにしたいと考えています。

 いままでこの美しい森の維持を担ってくれてきた先輩方の大きな背中に感謝をしつつ、

 今度は私たちが、この財産を未来につないでゆくために、頑張らないといけませんね。